【日経平均株価はすぐに28500円以上へ値を戻す動きになるかが焦点】
〇 NYダウは26日の安値34749ドルが押し目になるかが焦点
NYダウは、前週末の価格が大幅安となって、一気に35000ドルを下回る程度まで下げています。
NYダウは、35000ドル前後が強弱の節目となっているので、現在が上昇の流れの途中なら、26日の安値34749ドルが押し目になって、週明け後、再上昇を開始すると考えられます。
強気の展開になるなら、週明け後は、すぐに35000ドル以上へ値を戻して、下値堅さを確認した後、年末へ向けた上昇の流れへ入る公算です。
言い換えれば、週明け後の価格が34749ドル前後で下値を支えられないなら、その後は、6月18日の安値33271ドル前後(下値の目安は33509ドル前後)まで、一気に下げる動きになるという見方が有力になります。

図表01は、NYダウ日足です。
チャートでは、本年5月以降、上値、下値を切り上げるジグザグのもちあいの動きとなっています。
現在もジグザグの動きを継続中なら、11月8日以降の下げは、9月20日の安値33613ドルよりも上の地点、ジグザグのもちあい過程で、強く意識されていている35000ドル前後で下値を支えられるはずです。
5月以降のもちあい局面で11月26日と同様、目先のもみあいの後、大きく下放れて大幅安となった日には、7月19日、9月20日が挙げられます。
この両日は、押し目をつける日の足型での下ヒゲの部分へ、翌営業日に下げることなく、上昇を開始しています。
NYダウが強気の流れの途中で、押し目買いが継続して入る状況なら、急落後は、値位置が意識されて下値を支えられると考えられます。
今回は、下値の目安になる地点まで、一気に下げる動きとなったので、週明け後、すぐに反発して、下値堅さを確認する作業になると考えられます。
「下値の目安になる地点まで一気に下げた動き」「値位置が意識される展開が考えられる」「以前の急落場面での値動きのパターン」などを考慮すると、週明け後は、すぐに上昇を開始するという見方になります。
一方で、週明け後の価格が続落して、26日の安値34749ドル以下へ下げる展開になるなら、11月8日以降の下げは、上昇の流れの変化を示す動きになります。
週明け後の価格が下げるなら、11月8日以降の下げは、2020年9月3日から10月30日の調整と同程度の値幅(3056ドル幅)の下げ場面へ入っているという見方が有力になります。
その場合の下値の目安は、33509ドル前後が挙げられます。
〇 225先物の26日の夜間の下げは行き過ぎた動き
前回、日経平均株価は、来年へ向けて36000円を目指す動きになる可能性があると書きました。
前週末に価格が暴落しましたが、現時点では、まだ来年へ向け大きく上昇する可能性を残しています。
その条件は、10月6日の安値27293円を割れることなく上昇を開始して、年末までに9月の高値30795円を大きく上回る動きになっているということです。
225先物21年12月限は、26日の夜間取引の4本値が「始値28560円、高値28670円、安値27510円、終値27850円」となっています。
日中に1000円幅近い下げを経過した後、夜間の時間帯で、さらに1000円幅以上の下げを経過しています。
午前4時15分頃から4時30分頃までのたった15分間で、28000円付近から安値27510円まで、一気に500円幅近い下げを経過しています。
夜間取引で取引量が少ない中で、コロナ新株と週末という不安要因が重なり、引け近くなって、買いがほとんど入らない時間帯ができたことで、底が抜けたように価格が一瞬で500円幅近い下げを経過しました。
日経平均株価の本年のレンジ内での動きが上昇途中のもちあいで、今後の価格が9月の高値30795円を超える展開になるなら、昨晩の225先物期近の下げは、現物の売りを伴わない技術的な動きに過ぎないと推測できます。
だとすれば、週明け後の日経先物は、28000円以上へ一気に値を戻す動きを経過するはずです。
日経平均株価は、2月以降のもちあいの動きを継続中なら、28500円以下が強く下値を意識されていると考えられます。
26日の夜間取引での先物の下げは、明らかに行き過ぎた値位置です。
日経平均株価は、年末へ向けて30795円を大きく上回る動きになるなら、週明け後の価格が、まずは、一気に28000円以上へ値を戻し、その後、すぐに28500円を目指す動きになる公算です。
週明け後、価格が上値重く推移するなら、その後は、8月20日の安値26954円を大きく下回る動きになるという見方が有力になります。
図表02は、日経平均株価日足と、目先の展開になります。
NYダウも日経も、弱気の展開になる場合、週明け後は勢いの強い下げの流れを継続して、一気に下値の目安まで下げる展開になると考えられます。
