無料メルマガ2020年12月14日記

2020年12月14日記

■□■………………………………………………………………………………………………
□■□   5. 日経平均株価は、本日の価格が下げるなら、今週が弱気継続か
■□■………………………………………………………………………………………………

【人気化して一定の流れができている場面での調整期間の目安は1~3営業日】

2017年5月に実業出版社から、
「ローソク足チャート究極の読み方・使い方 (儲かる!相場の教科書)」
という本を出しました。
一応、まだ売れていて、今年も増刷となっています。
この本では、“目先の値動き”から“1年間の値動き”について、
根っこになる見方とその理由を紹介しています。
本の内容を詳しく解説すると長くなるので、
今回は、短期的に一定の流れができている場面での
目安になるポイントを紹介します。

以下は、本の抜粋です。
----------------------------------
一般的なチャートの解説書では、
ローソク足の組み合わせについて、
陰線、陽線の値幅、ヒゲの長さまで組み合わせて、
たくさんのパターンが紹介されています。
しかし、投資は受験勉強ではないので、
それらをすべて暗記すればいいというものではありません。
その本質を理解しておかなければ、
実際にお金を投入する場面で使いこなすことはできません。
それらがどういう意味を持つかを見極めるための
根本になっているポイントがあります。
それは、
(1)値位置、(2)日柄、(3)値動きのパターンの3つです。
すでに人気化していると判断している状況で、
いったん立ち止まったように見えるときに、
終わってしまったのか、
それとも、まだ継続するのかを判断する場合、
最も気にするべきポイントは、日柄です。
値位置、パターンは、日柄の後で判断します。
人気化している状態、
値動きで利益を得たい市場参加者が積極的になっている状態では、
多くの市場参加者が同じ意志を共有しているという考えで行動しているため、
必然的に取引期間が短くなります。
互いに連絡を取り合っていない大勢の市場参加者が、
いつまでも同じ考えで行動するなどということはないので、
何らかの変化を契機として、当然、裏切り者が出てきます。
そうした契機のなかで、
とくに裏切りものが多くなると考えられる動きが、
何日も利益の増えない状況が続くこと、すなわち日柄の経過です。
短い期間で一気に利益を得たいという
共通の認識のなかで集まった集団なのですから、
当然、利益が得られなくなるなら、離散してしまうわけです。
----------------------------------

前述の人気化した状態とは、
目立った反転があらわれず、
一本調子に上昇、下降の流れを作る動きを意味しています。
人気化している場面では、
反転しても、すぐに終わり、一定の流れに沿った動きへ戻ります。
人気化して一定の流れができている場面でも、反転の動きはあらわれます。
反転した時に、
人気化した流れを継続しているか否かを判断する目安は、
1~3営業日
(長くても5営業日目程度で高値、安値を更新する動きがあらわれる)
になります。

【日経平均株価は本日の下げに注意が必要】

日経平均株価は、
10月30日以降、
人気化した上昇の流れ(勢いの強い上昇の流れ)へ入っています。
12月7日までの期間は、
価格が反転しても、当日に陰線をつけるだけで終わるか、
3営業日下げて、4営業日目に高値を更新する展開
(11月17日~24日、12月2日~7日)となっていました。
しかし、12月7日に戻り高値をつけた後、
昨日までで5営業日連続して、
7日の高値26894円を超えられない動きになっています。

昨日、まだ強い反落サイン(反転下降のパターン)
があらわれたわけではありませんが、
人気化した状態が継続しているか否かを判断する上で、
優先される目安が日柄であることを考慮すると、
昨日の上値重さは、
上昇の勢いが終息して、
いったん下値を試す動きへ入るサインになる可能性があります。

本日、寄り付き値が上放れて、
寄り付き後、すぐに26894円を突破して、
高値を更新する展開にならなければ、
その後は、短期的にせよ、
はっきりとした下げの流れを作る可能性が出てきます。
このメルマガを読んでいるときには、結果が出ているはずです。
弱気の展開へ入っているなら、
下げ幅の大きな動きがあらわれたからといって、
安易に調整の終了を考えない方が無難です。
いったん勢いの強い上昇の流れが終息したと判断できる状態になった場合、
次に押し目をつける場面では、
多くの市場参加者が下値の目安だと見ている値位置で、
下値堅さを確認できる値動き
(押し目底のパターン)を作る必要が出てきます。

© 2024 メルマガ掲載用サイト