無料メルマガ2020年11月24日記

2020年11月24日記

■□■………………………………………………………………………………………………
□■□   5. NY金期近は今週、1811.9ドル割れが底値の目安
■□■………………………………………………………………………………………………

【NY金期近が強気に推移する年の最安値をつける場所】

前回、NY金期近が来年、2063ドルを目指すには、
12月、2月、4月~6月頃、
いったん1811.9ドル以下へ下げて、
押し目をつけて上昇を開始する展開になると書きました。

今回は、
来年2063ドル以上を目指す場合のもう少し詳しいシナリオを紹介します。
具体的には、
金が1年を通じて強気に推移した年
(大発会の値位置よりも大納会の値位置の方が高くなっている年)
の展開を参考にして、
来年2063ドルを超えて強気に推移する場合の押し目の付け方を考えてゆきます。

1985年から2020年までの期間で、
NY金期近が1年を通じて強気に推移した年は、20回あります。
85~87年、93年、95年、
01~07年、09~12年、16年、17年、19年、20年です。
これらの年で、
前年の後半から、その年の中の最安値を付けている時期を見てゆきます。
例えば、85年なら、
84年の後半から85年12月までの期間で、
最安値をいつつけているのかを見てゆきます。

● 1985年
1984年3月5日以降の下げの流れが
1985年2月25日(最安値)に止まり、上昇を開始
● 1986年
1985年8月19日以降の下げの流れが
12月11日(最安値)に止まり、上昇を開始
● 1987年
1986年10月8日以降の下げの流れが
11月21日(最安値)に止まり、上昇を開始
● 1993年
1992年7月24日以降の下げの流れが
1993年3月10日(最安値)に止まり、上昇を開始
● 1995年
1994年9月27日以降の下げの流れが
1995年1月5日(最安値)に止まり、上昇を開始
● 2001年
2000年2月7日以降の下げの流れが2001年2月16日(最安値)に止まり、
下値堅い動きを経過して、4月以降に上昇を開始
● 2002年
2001年9月28日以降の下げの流れが
12月10日(最安値)に止まり、上昇を開始
● 2003年
2002年からの大幅な上昇局面が2003年2月5日(最安値)に止まり、
その後、4月7日まで下値を試す動きを経過して、
4月7日の安値が押し目となって、上昇を開始
● 2004年
2003年からの大幅な上昇局面が2004年1月12日(最安値)に止まり、
その後、5月14日まで上値重く推移して、
5月14日の安値が押し目となって、上昇を開始
● 2005年
2004年5月13日以降の上昇の流れが12月2日に戻り高値をつけて、
その後、2005年2月8日(最安値)まで下値を試す動きを経過した後、
2月8日から5月31日まで下値切り上げるもちあいを経過して、その後上昇を開始
● 2006年
2005年5月31日以降の上昇の流れを継続する格好で、
年初の安値が年間の最安値となって上昇を継続
● 2007年
2006年5月11日に戻り高値をつけた後の上値重い動きが
10月6日(最安値)に押し目をつけて、上昇を開始
● 2009年、
2008年3月17日以降の下げの流れが
10月24日(最安値)に止まり、上昇を開始
● 2010年
大幅な上昇の流れが2009年12月3日に戻り高値をつけて、
2010年2月5日(最安値)まで下値を試す動きを経過した後、上昇を開始
● 2011年
大幅な上昇の流れが2010年12月7日に戻り高値をつけて、
2011年1月28日(最安値)まで下値を試す動きを経過した後、上昇を開始
● 2012年
2011年9月6日以降の下げの流れが
12月29日(最安値)に止まり、12年が11年12月の安値を割れることなく堅調に推移
● 2016年
2015年1月21日以降の下げの流れが
12月3日(最安値)に止まり、上昇を開始
● 2017年、
2016年7月6日以降の下げの流れが
12月15日(最安値)に止まり、上昇を開始
● 2019年、
2018年4月11日以降の下げの流れが
8月16日に押し目をつけた後、上昇を開始、
11月13日以降、積極的な上げの流れへ入る
●2020年、
2019年9月4日以降の調整が11月12日(最安値)に終了して、上昇を開始

------------------------------
*岡安商事のサイトでは、長い期間の金のチャートを見ることができます
*他の銘柄も、チャートデータが充実しています
*ご覧いただければと思います
-----------------------------
(上は昔の情報で、最近確認していません。変わっているなら消去してください)

【来年、上昇を開始するなら、NY金期近は11月~2月に最安値をつける公算】

金は、ドルの供給量を増やすとき、
または米国にインフレ懸念が強まるとき、
はっきりとした上昇の流れを作る傾向があります。
米国の金融政策によって方向が作られる傾向があるので、
NY金期近は、長期に一定の流れができる場合、
3~4年、その流れを継続するパターンが目立ちます。
そのため、前年からの上昇を継続する格好で、
翌年も上昇する場合、
前年の後半につけた安値を割れずに、翌年に上昇の流れを作っています。
また、前年の年末から翌年の年初までの期間で一気に上げ幅を拡大する場合、
年初から2月、4月頃の期間にいったん下値を試す動きを経過して、
その年の最安値をつける展開となっています。

長く値幅の伴った調整、下降局面を経過して、
底値をつけて上昇を開始する場合、
12月から翌年の2月頃までの期間で下値堅さを確認して、上昇を開始します。

現在の下げは、
本年から来年にかけて上昇を開始する場合、上昇途中の調整という見方になります。
そのため、11月、12月頃に来年末までの最安値をつけて、
上昇を開始するという見方になります。
長くだらだらとした下げの流れを継続する場合でも、
遅くても来年2月頃までの期間で押し目底をつけて、
上昇を開始すると考えられます。

現在の下げは、
2016年7月~12月までの同程度の値幅の調整だと考えられます。
下値の目安は1811.9ドルです。
押し目底をつける展開になる場合、
中途半端な地点で止まらずに、しっかりと1811.9ドルを割れた後、
下値堅さを確認する作業を経過して、上昇を開始すると考えられます。

昨晩、9月末以降のレンジ下限を割れて、一段安となっています。
今週、もう一段安を経過して、
1800ドル前後の地点で下値堅さを確認する作業へ入るなら、
来週以降、新たな上昇の流れへ入る可能性を考えておく必要が出てきます。

今週、1811.9ドルへ届かずに反発するなら、
そのまま上昇を開始すると考えず、まだ下げの流れの途中だと見ておきます。

来年3月以降、下値を掘り下げる動きになる場合、
2063ドルが天井である可能性が大きくなります。

© 2024 メルマガ掲載用サイト