無料メルマガ2020年10月18日記

2020年10月18日記

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□■□   日経平均株価は10月後半に大きく動き出す公算も
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【日経平均株価の本年の10月の変動幅がまだ小さ過ぎる】

10月の日経平均株価は、
9日の高値23725円から2日の安値22951円まで、
774円幅しか動いていません。
1月から9月までの月ごとの変動幅は、
1月から順番に、
1223円幅、3078円幅、5361円幅
2719円幅、2506円幅、1656円幅、
1255円幅、1512円幅、744円幅
となっています。
7月以降、変動幅が小さくなり、
9月は、極端に値幅の小さい動きとなっていることがわります。
10月は、その9月と近い程度しか動いていません。

過去のチャートで、
価格が12000円以上の値位置になっているときの
月ごとの変動幅を調べると、
たいていの場合、1000円幅以上の値動きとなっています。
現在よりも
値位置の低いときの値動きの幅よりも小さいわけです。

他の月との比較で見た場合、
10月が9月同様に極端に小さな値動きとなって、
2か月連続で小動きになる展開を考えにくいと言えます
(この結論の根拠となるデータを端折っています)。

【2016年の大統領選挙前と今年の違い】

2013年以降で見ると、
10月に変動幅が極端に小さくなった年が1度だけあります。
それは、本年と同様、大統領選挙のあった2016年です。
この年は、選挙を前に、10月が様子見となりました。

2016年は、
ヒラリー氏が勝つと株安が想定されていました。
トランプ氏が大統領になる場合、
選挙公約を果たすなら株高となるが、
半信半疑といった状況でした。
支持率から推測できる情勢は、
ヒラリー氏が圧倒していました。
支持率の圧倒的に高い方が株安を想定されていたため、
10月に株高へ誘導して、
ヒラリー氏が当選して株価の下落で利益を得る
ということもやりにくい状況でした。
選挙を利用して、株価を上下どちらかへ誘導して、
大きな利益を出すことがやりにくい状況だったこともあり、
2016年10月は、小幅な上昇を経過する程度で、
様子見となりました。

本年は、2016年と異なり、
株価を誘導しやすい環境にあります。
トランプ大統領が再選しても、
バイデン氏が大統領になっても株高だと考えている人が多いからです。
バイデン氏の増税は気になりますが、
まずは追加の経済対策の規模が評価されるという見方です。
私のように、バイデン氏が大統領になると、
株価がいったん下げる
と考えている側も少なからず存在しています。

どちらが当選しても、
来年へ向けた流れとして上昇する可能性が高く、
バイデン氏が大統領になる場合、
株価がいったん下げる可能性も考えられるという場面です。

このような思惑の中で、10月から11月にかけて、
株価を上下に誘導して大きな利益を得られる展開は、
10月中に価格が行けるところまで上昇する
というパターンだと考えられます。
大きな変化を作りたい側にとって、
その動きを作りやすい展開は、
「10月に上昇、(トランプ大統領が再選して)11月も上昇」
「10月に上昇、(どちらが当選しても行き過ぎの調整から)
11月にいったん大きく下値を試す」
というものだと考えられます。

【日経平均が動き出すなら、週明けからスタートする公算】

さて、これまで書いてきたようなあいまいな読みで、
値動きがわかるなら苦労しないと批判されそうなので、
少しだけ、実際の値動きに沿った見方を書いておきます。

日経平均株価の10月の最高値は、9日の23725円です。
最安値は、2日の22951円になります。
10月の変動幅が774円以上になるには、
23725円を突破するか、22951円を割れる動きになる必要があります。
10月は、あと10営業日程度しか残されていないので、
高値を更新してから反転して安値を更新する、
あるいはその反対の値動きにはならない公算です。

最近のチャートを見ると、10月9日以降の下げは、
上値、下値を切り下げるはっきりとした弱気パターンを形成しています。
16日は、価格が下放れた後、陰線引けして、
弱気の流れを再確認する格好になっています。

今後の価格が23725円を超えて、
10月の変動幅をかせぐ展開になるなら、
その上昇は、10月9日以降の下げで示した弱さを払拭するほど、
買い人気が盛り上がっていることであらわれると考えられます。
当然、23725円を大きく超える上値余地が十分にあるからこそ、
買い人気が集まったという見方になります。

つまり、目先の価格が23725円を超える動きは、
8月上旬からのジグザグの流れが終了して、
新たな上昇が始まったことを示します。

一方で、10月2日の安値22951円を割れて、
10月の変動幅をかせぐ展開になる場合、
その下げは、
8月上旬以降の下値堅さがなくなっていることを示しています。
底割れすることで、その後の価格は、
8月からの上昇のスタート地点となる
7月31日の安値21710円まで下げ余地が拡大します。

上下どちらに抜ける展開になる場合でも、
一定の方向へ勢いの強い動きを作り、
上昇幅、下降幅が大きく、
日柄のともなった動きになる可能性があります。

残された日柄を考慮すると、
日経平均株価は、週明け後の価格が下げると、
10月に23725円を突破して、
上げ方向で値幅をかせぐ展開にならないという見方が有力になります。

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