日経平均は、41087円を超えられないなら、週明け後、すぐに上値を抑えられる公算
〇日経平均の7月の値動きのパターン



図表01は、7月の月足が陽線引けした年の最安値をつけた日と月初からの営業日、7月の月足が陰線引けした年の最高値をつけた日と月初からの営業日です。
図表02は、7月の月足が陽線引けした年の値動きのパターン、図表03は、7月の月足が陰線引けした年の値動きのパターンになります。
7月の月足が陽線引けした年は、比較的早い時期に7月の最安値をつけて、上昇を開始することが多くなっています。
7月の月足が陽線引けする場合、「6月末からの下げの流れを継続する格好で(または、6月末まで上げた後、7月の月初に上値を抑えられて)7月が月初に下げ、中旬頃に押し目をつけて値を戻す動きになるパターン」、「6月末頃までに押し目をつけて、7月が月初から上昇するパターン」のどちらかになっています。
7月は、積極的に年間の最高値を更新する動きになりにくい傾向があるので、6月末に年間の高値圏に位置すると、7月が上値を抑えられる動きになります。
一方で、年の前半に価格が下降している場合、6月までの動きの中で、その年の下値の目安まで十分に下げている場合があるため、7月上旬に価格が下げても、押し目をつけた後、大きく値を戻す動きがあらわれています。
7月が月初から価格が下げ、中旬頃に押し目をつけて、陽線引けする展開になる場合、押し目をつけた後、月初の高値を大きく上回る上げ場面になるわけではなく、たいていの場合、下がった分を戻して、結果として月足が陽線で引ける展開となっています。
月初から価格が上昇する場合、上げ余地が限られていることが多く、月初に勢いの強い上昇の流れを作って大幅な上昇の動きになると、中旬以降、上値重い展開となっています。
月初から月末まで上昇の流れを作る場合、ジグザグの上昇の流れを作り、強気に推移した日柄の割に、あまり上げ幅のない展開となっています。
月足が陰線引けする場合、「月初に上値を試す動きを経過して、下降を開始するパターン」、「月初に下げて、大幅安を経過した後、下旬に値を戻すパターン」の2通りがあります。
月初に価格が上昇して、上値を抑えられる場合、7月に上値の重さを確認する作業を経過して、7月下旬から8月にかけて、積極的な下げの流れへ入る動きがよく見られます。
月中で押し目をつけて、値を戻す動きとなって、下旬に7月の最高値をつけて、結果として陰線引けしている年があります。
そのような年は、7月の終値の値位置で結果として陰線引けしているだけで、陽線引けしたときにあらわれている動きと同じパターンと考えておいて下さい。
〇日経平均は勢いの強い上昇を継続するかが焦点
図表04は、日経平均株価日足と、7月の想定できるシナリオです。
日経平均株価は、6月17日以降、新たな上昇を開始して、それまで上値を抑えてきた戻り高値39437円を超え、日柄と値幅の大きな上昇の流れを作る可能性を示唆しています。
強気の展開になる場合、今後の上昇は、3月22日の高値41087円を超えて、4月18日の安値36733円からの上昇が全体で5つの波のパターンを形成すると考えられます。
6月17日以降の上昇は、3波目の上げ場面であり、5波全体の上昇の上げ幅を決める値幅の大きな動きになります。
3波の上値目標値は、5月20日の高値39437円から5月30日の安値37617円と同程度の4波の下げがあっても、39437円を大きく上回る地点で押し目をつける場所、「39437+(39437-37617)=41257円(を大きく上回る場所)」になります。
つまり、今後の価格が上昇する場合、その上げは、41087円を超える動きになります。
上値を抑えられやすい時期に、下値堅さを確認しながら、じっくりと日柄をかけて大幅な上昇を経過する展開を想定できないため、7月に価格が上昇する場合、6月17日以降の勢いの強い上昇を継続する格好で、一気に41257円を超える上げを経過して、7月中旬以降に上値を抑えられる動きになると考えられます。
7月は、積極的な上昇の流れを作り、月足が陽線引けする展開になる場合、7月中旬頃までの期間で、一気に41257円を超える程度まで上昇する公算です。
言い換えると、上値重い動きがあらわれた時点で、7月が陰線引けする展開になる可能性が大きくなるということです。
7月が陰線引けする動きは、41087円が強い壁となって、現在が下値を試す流れを継続している状態だからあらわれると推測できます。
弱気の展開になる場合、週明け後は、40000円以上を積極的に取りに行かずに上値を抑えられるはずです。
