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【少額投資家のための売買戦略】2021年8月10日記

【日経は8月中に30000円以上を目指す可能性が出てきた】

〇 8月以降のドル・円相場の動き方

図表01 ドル・円相場の年末までのパターン

図表01は、8月から年末までの期間でのドル・円相場の動き方の目安です。

年末までの展開は、8月1日から15日(以下、8月前半のレンジ)の営業日の範囲で動いたレンジを抜けた方へ動意づく傾向があります。

8月前半のレンジ上限を上抜くと、その年は、年末へ向けて円安の流れを作ります。

年末の円安の目安は、8月前半のレンジ下限の値位置に5~10円幅を加えた地点になります。

8月前半のレンジ下限を下抜くと、その年は、そのまま円高へ向かうパターンと、9月下旬以降、再度反転して、円安へ向かうパターンの2通りの展開が考えられます。

円高へ向かう場合、9月中旬から10月中旬頃までの期間で、積極的な円高場面があらわれて、その年の最安値付近まで一気に円高が進みます。

値位置の目安は、8月前半のレンジ上限から5~10円を引いた地点になります。

円安へ向かう場合、9月に押し目をつけて、9月末頃までに8月前半のレンジ上限を抜ける動きを経過して、その後、年末へ向けた円安の流れへ入ります。

〇 本年の年末までの展開は2通りに絞られた

図表02 ドル・円相場日足と今後の展開

図表02は、ドル・円相場日足と、今後の予想線です。

本年は、8月4日の安値108.69円が8月前半のレンジ下限になると考えられます。

本年が円高の流れになる場合、7月2日以降の円高の流れを継続する格好で、108.69円を割れる動きがあらわれる公算です。

その場合、7月14日以降が上値、下値を切り下げるジグザグの動きとなって、目先の価格が7月23日の高値110.59円を超えられずに上値を抑えられる格好で、週明け後、すぐに円高方向の動きへ入ると考えられます。

8月中は、4月23日の安値107.44円を割れる程度まで円高が進んで、その後、9月中旬以降に円高が勢いづく公算です。

チャートの形だけで判断するなら、目先の価格が反転して、107.44円を割れる動きを経過した後、再度円安の流れへ入る動きを考え難いと言えます。

9月のFOMCを経過した後、急反転する可能性を残していますが、現状では、108.69円を割れる展開になるなら、10月へ向けて100円の節目を目指す可能性が大きくなると見ておきます。

週明け後も円安の流れを継続して、7月26日の高値110.59円を超える動きになる場合、本年は、年末へ向けて120円を目指す展開になる可能性が出てきます。

その場合、9月頃までの期間でいったん7月2日の高値111.65円を超える動きを経過した後、9月中旬以降に円安が勢いづく展開が考えられます。

週明け後、円安方向の動きになる場合、日経平均は、NYダウの上げ幅以上に振れ幅の大きな上昇を経過して、2月以降に拡大してきたNYダウとの差を縮小する展開になることも考えられます。

〇 日経は週明け後の価格が上昇するかが焦点

7月25日に配信した記事では、「日経平均は年足が陽線引けするなら、7月までに年間の最安値をつける」と書きました。

また、8月1日の記事では、「日経平均が8月に上げるなら、月初から上昇の流れを作る」という値動きのパターンを紹介しました。

本年の日経平均株価は、連休明け後の価格が続伸すると、7月30日の安値27272円が押し目底になって、再度、上値を試す動きへ入っているという見方ができます。

前述した過去の値動きの経験則を考慮すると、目先の価格が強気に推移するなら、8月は、はっきりとした上昇の流れを作り、上値を試す動きとなる可能性が大きくなります。

本年が年足で陽線引けする展開だと見た場合、目先の上昇は、27272円が年末まで割れることのない安値であることを示すサインになります。

8月は、9月、または10月に値幅の伴った下げ場面があらわれたとしても、27272円を割れる動きにならない程度の上げを経過する可能性があります。

週明け後のドル・円相場が円安に推移するなら、日経は、8月中、一気に30000円を目指す展開になることも考えられます。 図表03は、日経平均株価日足と今後の予想線です。

図表03 日経平均株価日足と今後の展開

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