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【少額投資家のための売買戦略】2021年4月4日記

【日経平均株価は勢いの強い上昇の流れへ入っている公算か】

〇 本年4月のNYダウは、上げ余地があるなら上昇する場面

2日発表された3月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比91万6000人増と、大幅な増加となっていました。

3月に巨額の経済対策が決まり、雇用が改善され、NYダウは、3月25日の安値が押し目になって、下値堅さを示した後、上昇を開始しています。

そして、1990年から2020年までの期間で、陽線確率74.2%と上昇傾向の強い4月に入っているわけです。

4月は、2006年から2020年までの期間で見れば、陽線確率100%となっています。

ここで何度も書いていることですが、6月から9月にかけて、積極的な上昇の流れを作りにくく、上値を抑えられやすい傾向があることを考慮すれば、上値目標値へ到達する動きは、4月、または5月までの期間であらわれると考えられます。

NYダウは、昨年10月30日の安値から新たな上昇がスタートしています。

この上昇が基準になる値動きである5つの波のパターンを形成していると見る場合、5波の終点をつけるまでに、値幅の伴った調整があと2回あらわれると考えられます。

2回のうち、最初に来る調整は、35000ドル以上(早くても34500ドル以上)の値位置へ到達した後にあらわれると考えられます。

4月1日の終値が33153ドルなので、まだ2000ドル近い上げ余地を残している状態です。

NYダウは、積極的に目標値を目指せる期間へ入っていて、その期間も限られています。上値目標値まで2000ドル幅の上げ余地を残しています。

強気の見方が正しければ、3月29日以降のもみあいが上昇途中の小幅調整で終わり、週明け後、すぐに上昇を開始すると考えられます。

4月5日以降は、結果待ちの状態であり、上値余地が十分にあるなら、上昇を開始して、史上最高値を更新してゆくはずです。

積極的な上げの流れへ入らなければ、すでにすべての材料を織り込んだ高値に位置していると見るだけです。

〇 日経平均株価は4月1日の安値29318円が4月の最安値になる公算

図表01 日経平均株価日足と目先の予想線

前回、日経平均株価は、4月の価格が上昇する場合、4月の1営業日目から3営業日目の範囲で4月の最安値をつける傾向があると書きました。

1~3営業日で4月の最安値をつけている年は、ほとんどの場合、4月の最安値になる地点から、一気に上げ幅を拡大しています。

図表01は、日経平均株価日足です。

チャートでは、2月16日以降がもちあいの動きへ入っています。

前述した4月の季節性を考慮すると、現在は、すでにもちあいを抜け出す勢いの強い上昇の流れの途中だと推測できます。

4月5日以降は、目立った調整なく、一気に2月16日の高値30714円を超える展開になると考えられます。

強気の展開になる場合、5月上旬頃までの期間で、33000円を目指す動きになる可能性を残します。

週明け後の価格が上値重く推移する場合、その動きは、2月16日の高値30714円が多くの市場参加者に強く意識されていて、ここを大きく超える展開になりにくいことを示唆します。

4月、5月の季節性を考慮すると、目先の価格が下げても、4月中旬頃までに押し目をつけて、再度上昇を開始すると考えられます。

しかし、押し目をつけて上昇を開始しても、30714円前後が強い壁になるという見方が有力になります。

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