メールマガジン

【少額投資家のための売買戦略】2021年4月11日記

【日経平均は火曜日までに30714円を突破できるかが年間強気シナリオのカギに】

〇 日経平均株価の5月までの上値目標値は33120円を大きく上回る地点

筆者は、現時点でも、まだ、本年の日経平均株価が1年を通じて上昇の流れを作り、38000円を目指す可能性があると考えています。

その道筋は、以前より紹介している通り、5月上旬頃までの期間で33000円程度か、それ以上へ上昇した後、6~9月、10月の期間でもちあいを経過して、9月以降、または10月以降、年末へ向けた上昇の流れへ入り、一気に38000円を目指すというものです。

ただ、4月11日までの値動きを経過して、見えてきた(そうなると推測できる)ことがあります。

それは、5月上旬頃までの期間に到達しなければいけない値位置と、今後の上げ方です。

これまで、5月上旬頃までの上値の目安を33000円と想定してきた理由は、年間の変動幅の目安が基準になっていました。

強気パターンの年(年初よりも年末の値位置が高い年)になる場合、年間の変動幅の大部分を年の前半か、後半のどちらかで取りに行くことが多くなっています。

一定の流れができる場合の年間の変動幅の目安は、4000円、5000円幅が挙げられます。

本年は、年の前半に上昇する可能性が大きかったため、目安になる年間の変動幅分を5月頃までに消化すると想定し、32000円、33000円を上値の目安と見ていました。

33000円という目標値は、かなりあいまいなものでした。

しかし、2月16日~3月24日までのもちあいを経過したことで、今後は、このもちあいを抜けた後の上値の目安を想定することができる状況になっています。現時点での上値目標値は、現在の値動きに沿ったものになるので、だいたいこのくらいという目安ではなくなります。

具体的には、33120円を大きく上回る地点が上値目標値となります。

このあたりという場所から、33120円を大きく上回る地点という見方になり、最低限上げなければ行けない場所がはっきりしてきました。

また、6月~9月頃までの期間であらわれるジグザグの振れ幅が、2500円幅程度が目安だということや、6~9月の期間では、価格が下げても、2月16日の高値30714円よりも上の地点で押し目をつけるという動き方も見えてきました。

〇 日経平均株価は火曜日までに戻り高堰30714円を突破する公算か

図表01 日経平均株価日足と5月までのシナリオ

図表01は、日経平均株価日足と、5月までのシナリオです。

日経平均株価は、4月6日に大陰線をつけて上値を抑えられていますが、強く上値を抑えられたことで、目先の上昇の仕方がはっきりしてきました。

5月上旬頃までに33120円を大きく上回る上げ場面になる場合、今後は、まず、13日頃までに戻り高値30714円を超えて、その後、4月6日~8日までと同程度の値幅(692円幅)の調整があらわれることなく、32000円以上へ上げて、(32000円以上の水準で692円幅の調整を経過し)5月へ向けて33120円を大きく上回る地点を目指すと考えられます。

2020年3月以降の上昇局面での戻り高値を超える場面は、だいたい似たパターンとなっています。

それは、押し目をつけた後、または陰線をつけた後、2営業日、3営業日程度、陽線を連続して、一気に戻り高値を超える動きです。戻り高値を超える日には、多くのケースで大陽線をつけています。

直近の動きを例に挙げると、2021年1月14日の高値28979円を超える場面では、2月4日に押し目をつけた後、上昇を開始して、2営業日目の2月8日に大陽線をつけて、28979円を突破しています。

2020年12月29日の高値27602円を超える場面では、2021年1月6日の安値が押し目になって、その後、陽線が2営業日連続して、1月8日に大陽線をつけて27602円を超えています。

押し目をつけた翌日以降、連続して陽線をつけて、戻り高値を超える展開となっています。押し目をつける作業は、陰線1本の場合もあります。

2020年3月以降の上昇パターンを継続するなら、週明け後の価格が上放れて始まる場合、4月9日の安値が押し目の地点となって、月曜日以降、2~3営業日程度で、陽線を連続して、一気に30714円を超える動きになると考えられます。

4月6日の大陰線は、かなり強い反落サインです。目先の価格が30208円を超える場合、その動きは、30714円以上の上値余地が十分にあることを示唆します。

月曜日に30208円付近まで上昇する展開になって、火曜日に上放れて始まり、30208円を超える場合、上値余地が十分にあることを確認するため、火曜日は、一気に30714円を超えて、大陽線をつける動きになる可能性が出てきます。

5月上旬頃までに33120円を大きく上回るということは、当たり前ですが、あと15~20営業日の期間で、3000円幅以上の上げ場面を経過することを意味しています。

1営業日、150円から200円幅の上昇速度になります。(途中で調整が入ることを考慮すると)15~20営業日のどこかで、価格が急上昇する場面があらわれなければ達成不可能です。

火曜日までに30208円を前に上値を抑えられるなら、その後は、強気シナリオの変更を考えておく必要が出てきます。

まして、今週中に価格が下げて、4月1日の安値29318円を割れる展開になるなら、その時点では、2月16日の高値30714円付近が本年の上値の限界になる可能性も視野に入ってきます。

-メールマガジン

© 2025 メルマガ掲載用サイト