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【少額投資家のための売買戦略】2021年3月7日記

【NYダウ、日経平均とも、すぐに上値を抑えられるかで3月の展開がわかる】

〇 NYダウは31000ドル以下での下げ難さを確認した

図表01 NYダウ日足

NYダウは、3月5日の価格が反発したことで、3月4日の安値が押し目底になる可能性が出てきました。

3月4日は、下値を掘り下げた後、2月26日の安値30911ドルを維持する格好で反発して、下ヒゲの長い線をつけています。

3月4日は、30911ドルを割れた後、引けにかけて反発せず、そのまま下げる展開になる場合、上値、下値を切り下げるはっきりとした下降の流れを作り、下げが勢いづいて、下げ余地が十分にある状態であることを示す可能性のある日でした。

そうならずに下ヒゲをつけて、30911ドルが多くの市場参加者に意識されている状態であることを示した動きは、現状での31000ドル以下の下げ難さを示しています。

3月5日の上げは、3月4日に示した下げ難さを再確認できる上げの動きとなっています。

3月4日の一段安には、もう1つの見方があります。

1月21日から29日までの下げ幅は、1416ドル幅となっています。

2月24日から26日までは、1098ドル幅となっていて、少し下げ足りていませんでした。

3月4日は、1416ドル幅分の下げを経過する地点30593ドルの少し下となる30593ドルで押し目をつけて、反発しています。

3月4日の一段安は、1月21日から3月4日が上値、下値を切り上げるパターンをきれいな格好で作る動きになっています。下げ足りていないと、もう一段安があるかもしれないと考えておきたくなるところですが、3月4日に一段安となったことで、その不安を解消しています。

下値堅い場所を確認したことで、今後のNYダウは、図表01の赤と青の実線の2通りの展開が考えられます。

NYダウは、上昇途中の一時的な調整が押し目をつけた後、一気に戻り高値を超える程度まで上昇する傾向があります。

2020年10月30日以降の上昇や、2021年1月29日以降の上昇場面を見ると、陰線がほとんどあらわれず、だいたい6営業日程度で一気に戻り高値を超える展開となっています。

1月21日以降のジグザグに上値、下値を切り上げる展開も、その後の上昇が勢いづく可能性を示唆する動きです。

値動きのパターンを考慮すると、現在が上昇の流れへ入っているなら、週明け後、目立った調整なく、一気に2月24日の高値32009ドルを超えて、33000ドルを目指す動きになると考えられます。

一方で、週明け後の価格が3月1日の高値31668ドル付近で上値を抑えられる場合、再度下値を試す動きになることも考えられます。

すでに下値堅い場所を確認しているため、積極的に31000ドル以下を目指す動きにならないと考えられますが、まだ、積極的な上げの流れへ入る環境が整っていないことで、今週まで、または来週まで、31000~31500ドル程度の水準でうろうろすることも考えられます。

週明け後に上値重く推移する場合、価格の上昇には、現在審議中の追加の経済対策が上院で可決する、あるいは3月16日、17日に開催するFOMCがきっかけになると考えられます。

〇 日経平均株価は29277円前後で上値を抑えられるかが焦点

図表02 日経平均株価日足

図表02は、日経平均株価日足と予想線です。

日経平均株価は、3月5日の安値28308円が押し目になる展開と、もう一段安を経過して、押し目をつける展開の2通りが考えられます。

3月5日の安値28308ドルが押し目になって、上昇を開始する場合、今週は3月2日の高値29996円前後か、それ以上へ一気に上昇する展開になる公算です。 目先の価格が一段安となる場合、本日の価格が上昇しても、3月4日の高値29277円付近、または29277円よりも下の値位置で上値を抑えられて、下降を開始する展開になる公算です。

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