【日経平均株価の4月は月初から上昇の流れを作る】
〇 日経平均株価の4月の動き方

図表01は、日経平均株価の4月の値動きを示しています。
数値は、左から順番に、「その年の4本値」「陽線引け月〇、陰線引け月●」「陽線(陰線)引けしたときの月足の部分ごとの値幅」「陽線(陰線)引けしたときの最高値をつけた日、月初からの営業日」「始値からの上げ幅」「始値からの下げ幅」を示しています。
はっきりとした特徴があらわれている動きは、4月に陽線引けするときの展開です。
ほとんどのケースで、月間の最安値を、月初から数えて1~3営業日の期間でつけています。
4月は、陽線確率61.3%と上昇しやすい月となっていますが、上昇する場合、月初めからはっきりとした上げの流れを作ることが多いと言えます。
そうなっていない年は、積極的な上げの流れができていない中で、陽線引けして引ける展開になっています。
2017年は、1月から9月頃まで、上昇途中の中段もちあいの動きを経過しています。
4月は、その中で、年間の最安値をつける格好となって、4月17日に月間の最安値をつけています。
2011年4月は、ほとんど価格が動かずに、横ばいに推移する中で、4月19日に最安値をつけています。
4月の月足が陰線引けする場合、必ずしも月初から下げる展開になっていません。
いったん上値を試す動きを経過した後、戻り高値をつけて、下降を開始するパターンも多く見られます。
4月は、上昇傾向のある時期で、4月の価格が一本調子に勢いの強い下げの流れを作る展開がほとんど見られません。
4月が勢いの強い下げ場面になる場合、「3月から下げの流れを継続する格好で、月初に下げが勢いづいて、押し目をつける」、「4月中旬頃までの期間で上昇した分を、4月下旬から5月にかけて一気に下げる」というどちらかの展開になっています。
〇 本年4月が上昇するなら、今週中の安値が4月の最安値になる公算

図表02は、日経平均株価日足と4月の想定できる展開です。
本年の日経平均株価は、2月16日の高値30714円が戻り高値となって、値幅と日柄の伴ったもちあいの動きへ入っています。
4月上旬に価格が下げる場合、3月からの下げの流れを継続する格好で、4月上旬に下値を試す動きになります。
前週末のNYダウが上昇した流れを映して、週明け後の日経平均株価は、続伸して始まる公算です。
週明け後の一段高は、3月18日以降の下げの流れが24日の安値でいったん終息していることを示唆する動きとなるため、その状況と、4月の値動きの経験則を考慮すると、本年の4月は、月初に積極的な下げの流れを作らないと推測できます。
月初に価格が下げる場合でも、3月24日の安値28379円を試す動きで終わると考えられます。
4月が陰線引けする展開になる場合、3月24日以降の上昇の流れを継続する格好で、今週から来週にかけて、上値を試す動きを経過した後、30714円を超えられず、または30714円を一時的に超えた地点で上値を抑えられて、4月中旬以降に下降を開始する展開が考えられます。
要するに、本年4月が陰線引けする展開は、2月16日以降のもちあいの動きを継続する格好であらわれるということです。
一方で、本年の4月が陽線引けする展開になる場合、4月は、2月16日以降のもちあいを抜け出して、新たな上昇の流れを作ることであらわれると考えられます。
前述した4月の値動きの特徴を考慮すると、4月の最安値は、今週中、戻り高値30714円を突破する過程であらわれて、来週以降、1日、2日につける安値を維持する格好で、はっきりとした上昇の流れへ入ると考えられます。